ベリーダンスの小物たち  
 

ベリーダンスには様々な小物があります。小物を使って踊るのは、一見難易度が高そうですが、
上手に使えば見た目もよく、観客にとっても変化があって見ていて楽しく、
ダンサーにとっても、新たなチャレンジとしてモチベーションがあがりますね。
ぜひとも、効果的に小物を使ってダンスのパフォーマンス力を上げてみてくださいね♪


 


 ベール 


初心者にも使える基本の小物。ふわふわと風に舞う柔らかいシルクのベールは
ベリーダンスならではのアイテムです。
ベールは風のエレメントを表現してくれます。
空に舞い上がるような、クリアで軽やかな曲調にぴったりです。

ベールの使い方としては・・・

ショーの冒頭にベールをさっそうと翻らせて登場する。
顔を覆って目だけのぞかせ、ミステリアスな雰囲気を演出する。
ベールを手にしながらくるくる回転する。
衣装に巻き付けたベールを、身体から外しながら踊る。

ベールを持つだけで、ダンサーの周りの空気が広がり、
存在感が増します。柔らかさや優しさ、ミステリアスさを表現してくれます。




 ジル 

フィンガーシンバル、サガットとも呼ばれます。
直径5センチ前後の小さなシンバルを、親指と中指に付けて、
音を鳴らしながら踊ります。
ダンサーがリズムを覚えるのにも効果的なアイテムです。

高音でよく響く音は、レストランショーの登場の際や
ラストのパーティーソングの時など、
観客の聴覚を刺激するので、一気に盛り上がります。
エネルギッシュさ、華やかさを表現するのにぴったりです。


初心者は軽めなものが扱いやすいです。
音色も物によって違いがあるので、ぜひお気に入りを見つけてください。






 ソード(剣)、シミター 

ソードはペルシャ起源の三ヶ月剣のこと。

ソード・ダンスはアメリカ起源でその後エジプトに逆輸入されたと言われています。
現在出回っているソードは大抵は真鍮製です。  

アラビアン・ナイトの世界を彷彿をさせるソード・ダンス
頭上に載せて回転したり、骨盤に乗せてバランス保って踊ります。 
凛々しい剣さばきも見せ所のひとつです。 
美女と剣の組み合わせは、迫力ある妖艶さを演出できて、
レストランショーのクライマックスになります。








 アサヤ 

アサヤはアラビア語でステッキ、棒、という意味です。
アサヤを手にして、リズムに合わせて床に打ち付けたり、くるくる回転させて踊ります。

もともとはエジプトのサイーディーというフォークダンスで使われていました。
ですから、トルコのベリーダンスではアサヤを使うことはありません。

形としては取っ手のない真っ直ぐなタイプのもの、
取っ手がついているもの。スパンコールで装飾されているもの。
長さ、太さなど自分の身体に馴染みやすいものを選びましょう。

基本のスタイルとしては、
アサヤで踊るときは、サイーディー・ドレスという
両脇にスリットの入った、民族調なワンピースドレスを着用します。







 ファンベール 
 
扇にシルクのベールが付いた小道具です。

扇であることから、開いたり閉じたりしながら
アクセントや変化をつけます。
比較的新しい小道具です。

シルクベールをひらひらさせながら踊るため
身体の細部の動きを見せるのでなく、
主役はあくまでファンベール、扇さばきのうまさが腕の見せ所!

群舞で踊ると迫力があり、華やかさ抜群。大きな舞台にも映えます。






 ツボ 

インドやエジプトの民族舞踊で使われるアイテムです。

壺は水を運ぶ生活用品として、今も現地の農村地帯では現役で活躍しています。
水を運ぶのは伝統的には、女性の仕事。

インディアン・ダンシング・ポットは
インド西部、ラージャスターン州のフォークダンサーによって
伝統的に使われてきた小道具です。
ソードダンスと同じように、頭上に乗せてバランスを取りながら踊ります。
インドではこのツボをいくつも重ねて踊ったりします。

また、エジプトのファラーヒと呼ばれるフォークロアダンスにも壺が使われます。