インドのバスは料金によって様々な種類のバスがあります。
それはもう本当にピンからキリで、高いお金を
払えばベッドに横たわりながら移動できる綺麗な
バスもあるのですが、今日はローカルの一番安いバスに
スポットを当ててお話させていただきたいと思います。
硬い椅子でシートはボロボロで、窓は開かなかったり
勝手に開いてきたり、いつスクラップになってもおかしくない
状態のバスは今でもたくさんインドで走っています。
バスのスプリングもあるのかないのかわかりませんし、
道が悪いところを走れば前のシートに頭をぶつけてしまったり、
または腰を痛めてしまうのではないかというぐらい
かなり強烈な振動です。
その中をたくましく料金を回収するお兄さんや、シートにつかまって
立ってる老人や泣きじゃくる子供までいてごった返しています。
バスが途中でとまる所には窓に向かって、
土産売りやスナックや飲み物、フルーツ、新聞売り、
そして物乞いまで多種多様でしきりに声をかけてきます。
そんな中、インドの軽快な歌謡曲(民謡に近い)がスピーカーで
爆音で流れ、音は割れ、ふと窓の外の壮大な景色をみると
そんな悪条件にもかかわらず、
民衆の中にいる自分になぜか大きな安心と暖かさを感じて、
優しさに包まれてしまいます。そんなバスを時々無性に
恋しくなることがあります。確かにバスの移動は
疲れますが、地方の民族衣装の買い付けなどには
なくてはならない乗り物なのです。
クラクションを鳴らしまくったり、バス同士の客取り競争
をしたりと…まだまだお話はたくさんあるのですが今日は
この辺で…。
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